ハッキング攻撃は特別に選定された大規模サイトだけではなく、ほとんどは世界中のWebサイトから無作為に対象を選定しています。
サイト訪問者が多くないからといって放置していると、どんなホームページでも被害に遭う可能性があります。
しかもその被害はサイト運営者に対してだけでなく、サイトを訪問した人にも及ぶため、Webサイトの管理を怠ると思ったよりも厄介なことになりかねません。

この記事では、セキュリティが脆弱なホームページに起こりうる危険性や被害を8つ挙げていきます。
特に最後の8つ目は被害に気づきにくく、近年増加している特殊なウイルスなので、ぜひ確認して対処しておくことをおすすめします。
1. 個人情報の漏洩
ネットショップや会員サイトでなくても、ログインに使用しているメールアドレスやお問い合わせフォームに入力されるお客様の情報がハッキングによって盗まれる可能性があります。
盗まれた情報はダークウェブと呼ばれるマーケットで販売され、さらに拡散します。
顧客の情報漏洩が発生した場合、法的責任は残念ながらWebサイトの運営者に生じます。情報流出によって損害を受けた相手方から告訴されると、損害賠償請求を受けることになり、ユーザーの信頼を一度に失うことになります。考えただけでゾッとしますね。
2. ゾンビサイト化
ハッカーによって乗っ取られたWebサイトを「ゾンビサイト」と言います。
乗っ取り方法はホームページ管理画面からの閉め出しによる完全な操作不能状態から、気づかないうちにバックドアを設置されて、いつでも侵入できるようになっている場合もあります。
後者は見た目には全く分からず、被害が拡大するまで発覚しないことが多いです。
ホームページがゾンビサイトとして利用されると、他の大規模サイトへの攻撃の踏み台として使われ、あなたのサイトがハッキング元のサーバーとなってしまいます。もちろん、ハッキングのアクセス元として特定されると加害者として法的責任を問われる可能性もあります。
また、サーバーリソースが不正に使用されているため、従量課金制のサーバーの場合は運営コストが増加します。
3. 不正広告の掲載
ゾンビサイトになると、知らないうちに不正な広告が掲載されることがあります。その広告をクリックしたユーザーのパソコンにウイルスを感染させたり、フィッシング詐欺のプラットフォームとして利用されたりする可能性があります。これにより、サイトの評判が著しく低下します。
4. データの暗号化
いわゆるランサムウェアと呼ばれる攻撃に感染すると、Webサイトのデータが暗号化され、ほとんどの場合サイトが閲覧できなくなります。復旧のために身代金を要求され、支払わないと盗まれた社外秘情報などを公開すると脅迫されます。データの喪失や業務の停止は、運営者にとって大きな打撃となります。
5. DDoS攻撃によるサイトダウン
DoSやDDoS攻撃と呼ばれる攻撃により、短時間に大量のアクセスが行われ、サーバーが一時的にダウンします。
DDoS攻撃は素人でも比較的簡単に行えるため、遊びで攻撃を行った人が逮捕される事例も最近増えています。
この攻撃の主な目的は営業妨害です。Webでの販売やサポートを行っている企業は、顧客からの信頼を失い、ビジネスチャンスを逃すことになります。
また、復旧には原因の究明やウイルスの侵入確認が必要となり、数日から1週間ほどの時間がかかります。
6. 表示の改ざん
サイト上の情報を事実とは異なるものに書き換えたり、関係のない画像を表示したりすることで、企業のブランドイメージが大きく損なわれます。
再建には長い時間と多大な労力が必要となり、将来的なビジネス展開にも悪影響を及ぼします。
7. 検索順位の低下
こちらも改ざんの一種で、SEOスパム(検索エンジンスパム)と呼ばれています。表示の改ざんとは異なり、見た目では分かりにくいです。
身に覚えのないリンクを設置されたり、外国語のページやカテゴリーを作成するなどの方法でサイトのSEO情報を不正に操作し、検索エンジンからペナルティを受けて検索順位を下げることが目的です。
ホームページは検索順位が命なので、これによりアクセス数が激減し、収益にも悪影響を及ぼします。
8. マイニングウイルス感染
ビットコインなどの仮想通貨はマイニングというコンピュータ処理で得ることができます。
しかし、成功率が低く発掘されるまでに大量のCPUリソースと電力を消費するため、長い時間か多くのコンピュータが必要になりますが、これを他人のサーバーやコンピュータを使って勝手にマイニングを行うウイルスが存在します。
感染するとサーバーやコンピュータ、スマホの動作が遅くなりますが、それ以外の異変はないため気づきにくいウイルスです。
ホームページにスクリプトを仕込まれ、閲覧しただけでユーザーの端末のリソースを勝手に使用してマイニングが行われることもあります。
コンピュータの冷却ファンが止まらない場合は、マイニングが行われているからかもしれません。
いかがでしたでしょうか?
インターネットに接続しているホームページやWebサービスは、多くの場合1秒に何十回も攻撃を受けています。
感染が発覚するまでの期間は、平均で1年ほどかかっており、ウイルス対策の不十分さやハッキング被害に対する認識の低さが浮き彫りになっています。
被害を受けないための対策
攻撃方法は日々進化しており、どんなウイルス対策を行っても完全に防げる方法はありませんが、おそらくほとんどのハッカーが嫌がり、侵入を断念する簡単な方法があります。
それは、「アップデート」です。
新しいウイルス被害が報告されると、サーバー会社やWordPressの開発者などが直ちに対策したバージョンをリリースします。
サイト運営者はそのバージョンアップを見逃さずに実施するだけで、ほとんどの攻撃をシャットアウトすることができます。
さらに、定期的なバックアップを行っているとさらに安心です。
もしウイルスに感染した場合、そのバックアップを復元することで復旧できる可能性があるため、データが完全に失われるリスクを回避できます。
しかし、安易にアップデートを行うと、ホームページの表示が崩れたり、最悪の場合エラーで表示できなくなることもありますので、必ずアップデート前にバックアップを取ることが重要です。
また、アップデート後に発生する可能性のあるエラーに対処するためには、専門的な知識が必要になる場合もあります。
弊社では、WordPressサイトの定期的な保守サービスを提供しています。
アップデートによってサイトが崩れた場合や、ウイルス感染を検知した場合には、迅速に対応いたします。
また、定期的にサイトを巡回するため、サイト運営者様の手間や確認作業が不要です。安心してサイト運営を続けていただけるよう、全力でサポートいたします。ぜひ、弊社のサービスをご利用ください。
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このように、サイバー攻撃の危険性を理解し、適切な対策を講じることは、企業の情報資産を守るために不可欠です。
攻撃の手法は日々進化しており、常に新たな脅威が生まれています。だからこそ、最新のセキュリティ対策を講じ、定期的な保守を行うことで、安心してビジネスに集中できる環境を整えることが重要です。
Webサイトのサイバーセキュリティ強化の参考になれば幸いです。